音の良い、EL34シングルアンプを作りました。
何ヶ月か前に、真空管アンプの名門アストロ電気製のEL34シングル(AS-5881sB)の新古品を入手して、サブシステムで聴いておりますが、結構良い音です。
この商品は、現在アマゾンで242,000円で売られており、他店でもほぼ同様価格です。
確かに良い品物ですが、これほど高価でいいのかと疑問を感じました。
そこで、その5分の1の材料費(5万円以下)で、音楽的に負けないアンプを作ろうと思いました。
コンセプトは、「シンプルな回路にすることでノイズとヒズミを減らし、出来るだけ音源に忠実な再現を目指す。」
今回は、音の自然さを求めてあえてNFBは採用しておりません。
試聴の結果、我が家のリスニング環境と私の駄耳ではありますが、多分アストロ電機製に勝るとも劣らない音に出来たと思います。
クラシック、ポップス、ジャズ等どの音楽も破綻無く表現してくれます。また音量的にも充分です。
お使い頂ければ、充分納得できるアンプだと自負しております。
EL34は3結にしたので、出力は4W~4.5W程度だと思われます。
出力トランスは、安価ながら音に定評があるゼネラルトランスのオリエントコアPMF-5WSを採用。
バンド型ですので、化粧ケースを被せました。
出力端子の配置は、8-4-0-0-4-8Ωです。
サイズは、幅約34cm・奥行約21cm(突起物を除く)・高さ約15cm
重量は約7kgです。
電源トランスとチョークトランスはタンゴ製です。
真空管は、EL34が日立製、増幅管はロシア製、整流管はナショナル製。
これらは、購入後保管していた中古良品です。
抵抗器とコンデンサーは全て私が選別した新品です。
シャーシやその他のパーツ代を含めて材料費は合計49,770円、ギリギリ5万円以下に収まりました。
(それにしても中華アンプは安いですね、どんな秘密があるのでしょうか?)
今回は、試験的に材料費5万円以下で音の良いEL34シングルアンプを作ってみました。
なかなか良い音ですので気に入っておりますが、私の部屋はアンプだらけになっています。
惜しいですが出品しますので、どなたか、気に入ったら使って下さい。
通常のご使用で故障した場合、1年間は送料のご負担のみで修理させて頂きます。
その後の修理でも、私が元気でいる限り、送料+パーツ代のご負担のみです。
(内部に手を加えられた場合は、この限りではありません。)
なお、真空管は消耗品ですので、故障の場合の交換は実費をご負担頂きます。
電源コード、参考回路図、使用説明書兼保証確認書が付きます。
発送は、兵庫県発100サイズです。
他にも出品しておりますのでご覧下さい、よろしくお願い致します。
(2022年 7月 8日 21時 20分 追加)
ご質問がありましたので、残留ノイズを測りました。私のテスターは、0.1 mVまでしか測れませんが、左右共0.0 mVでした。
したがって、0.00mVから0.09mVの間だと思います。
ちなみに、同時出品中の300Bも同じく左右共0.0mVでした。
これは、内部パーツを全て低ノイズの新品にし、またちゃんとした1点アースにする、交流配線と信号配線を離す、交流配線は全てねじる等、合理的な配線のお陰だと思います。