ハンス-ユルゲン・フォン・ボーゼ
鉛の夜
バーメルト
ハンス-ユルゲン・フォン・ボーゼ
(Hans-Jurgen von Bose 1953-)
・組曲「鉛の夜」(1981)
マティアス・バーメルト/SWF響
1983.5 録音
・サッフォー歌曲集(1982)
リア・ヒンメルへーバー(ms)
ペートル・エトヴェシュ/アンサンブルモデルン
1983.10 録音
CD1枚 WERGO WER6251-2
1993年発売 独盤
ボーゼはミュンヘン生まれ、トロヤーン(1949-)の4つ、W・リーム(1952-)のひとつ下で、彼らとともに、ドイツ・新ロマン主義の旗手として評価された人です。
ボーゼの先生のひとりは、ハンス・ウルリッヒ・エンゲルマン(1921-2011)。彼はハウアーの孫弟子、クジェネク、レイボヴィッツ、アドルノ、フォルトナーの弟子です。
なおボーゼは、ミュンヘンでの教職中、2006-07年に起こした、学生の妹に対する性犯罪容疑で、2016年に逮捕、2020年に無罪判決。一方で、薬物所持容疑で有罪となっています。
「鉛の夜」は、邦訳もある、ハンス・ヘニー・ヤーン(1894-195)の、主人公マチウが街をさまよい、ドッペルゲンガー?と出会う一夜を描いた小説『鉛の夜』(1969)による、「活動的行為」と称されるバレエのための音楽から編んだ、演奏会用の組曲。
6場からなるバレエは1981.11にベルリンで初演。組曲は、イントロ、アイソリズミック・モテット、パッサカリア、エピローグの4部からなる30分強の曲です。
カップリングは、序、結と8つの歌からなるサッフォー歌曲集。ピアノ伴奏版もあり、これはハノーファーで1983年に初演。オケ版は同年にドナウエッシンゲンで初演されています。
2曲とも初演とあまり隔たらない時期の、放送用録音。
演奏も、バーメルト&エトヴェシュという、豪華な指揮者が担当しています。ヒンメルへーバーは1956年生まれ、20世紀ドイツ音楽のスペシャリストで、クジェネクやライマンの録音でも知られています。
ケース、解説に細かいキズ、汚れがあり、当方の機器では再生に問題なし、素人保管。
よろしくお願いします。