STEVE HACKETT - OSAKA 2025(2CDR)
Namba Hatch, Osaka, Japan 2nd July 2025 ULTIMATE SOUND(from Original Masters)
『眩惑のブロードウェイ』50周年ツアーで再来日を果たしたスティーヴ・ハケット。その現場を極上体験できるオリジナル録音が3作同時リリース決定です。
本作は、3連作リリースの前編。「2025年7月2日:なんばHatch」公演の極上オーディエンス録音です。今年は本家GENESISはもちろんピーター・ガブリエルもライヴ活動を行っておらず、GENESISファミリーでもハケットだけが孤軍奮闘。その近況を知る意味でも、まずはワールド・ツアー全景から俯瞰してみましょう。
●2025年
《1月17日『LIVE MAGIC AT TRADING BOUNDARIES』発売》
・1月18日+19日:フレッチング(アコ2公演)
・4月3日ー8日:北米#1(3公演)
・4月23日ー5月16日:欧州#1(14公演)
・7月2日ー6日:日本(4公演) ←★ココ★
《7月11日『THE LAMB STANDS UP』発売》
・7月31日ー8月2日:東欧(Djabe共演3公演)
・9月2日ー10日:イタリア(7公演)
・10月4日ー11月22日:北米#2(29公演)
●2026年
・7月18日ー25日:欧州#2(アコースティック・ツアー)
これが現在までに公表されている2025年/2026年のスケジュール。様々なプロジェクトを交えつつ今年も60公演以上をこなす予定で、75歳とは思えない精力的な活動ぶりです。今回の来日公演は公式ライヴアルバム『THE LAMB STANDS UP LIVE AT THE ROYAL ALBERT HALL』リリースの直前であり、本作の大阪公演は3年ぶりの初日でもありました。
そんな現場を伝える本作は、まさに極上の銘品。もうピンと来ている方もいらっしゃると思いますが、本作は“西日本最強テーパー”氏による最新作。HR/HM系のイメージが強い“最強”氏ですが、正確に申しますとHR/HMが得意なのではなく、「ギター・サウンドを録るのが得意」。もちろんプログレ系も得意中の得意ですし、名手ハケットともなれば、出音の特性まで熟知した匠の業が光るのです。
実際、本作は猛烈にタイト&ダイレクト。音色にわずかなオーディエンスっぽさは感じるものの、距離感はなく極太な芯が耳元にグイグイと迫る。現場が狭い“なんばHatch”ということもあって物理的に近いわけですが、骨太な芯がクリスタル・クリアに透き通った空間を貫き、シンフォニックな出音が狭いクラブ空間の隅々まで染み渡る。曲間になると熱い喝采も贈られるので間違いなく本番ライヴですが、演奏音だけ聴くとまるでリハーサル・スタジオに同席しているかのような超タイト感なのです。
そんなキリリと引き締まった“最強”サウンドで描かれるのは『眩惑のブロードウェイ』50周年を軸としたフルショウ。最後に、その内容を整理しておきましょう。
●ソロ(第一部:8曲)
・サーカスと夜鯨の秘話:People Of The Smoke/Circo Inferno/These Passing Clouds
・侍祭の旅:A Tower Struck Down/Shadow Of The Hierophant
・その他:The Devil's Cathedral/Every Day/Camino Royale
●GENESIS(第二部/アンコール:12曲)
・眩惑のブロードウェイ(A面):The Lamb Lies Down On Broadway/Fly on a Windshield/Broadway Melody of 1974
・眩惑のブロードウェイ(B面):Hairless Heart/The Carpet Crawlers/The Chamber of 32 Doors
・眩惑のブロードウェイ(C面):Lilywhite Lilith/The Lamia
・眩惑のブロードウェイ(D面):it
・その他:Supper's Ready(★)/Firth Of Fifth/Los Endos (Slogans)
※注:「★」印は公式『THE LAMB STANDS UP LIVE AT THE ROYAL ALBERT HALL』にない曲。
……と、このようになっています。もうすぐ2024年ロンドン公演の公式ライヴアルバム『THE LAMB STANDS UP LIVE AT THE ROYAL ALBERT HALL』もリリースとなりますが、日本公演ではソロ曲を減らして「Supper's Ready」を盛り込んできました。これは来日公演が「眩惑のブロードウェイ&フォックストロットのハイライト」と宣伝されていた結果でしょう。『FOXTROT』からは他に演奏されておらず、アルバムの約半分を占める大曲でハイライトを担っているわけです。
ダイジェストながら英国ロック史に残る物語アルバム『眩惑のブロードウェイ』の世界を届けてくれたスティーヴ・ハケット。その最新来日公演を極上の“最強”サウンドで味わわせてくれる新名盤です。今週の3タイトルはいずれ劣らぬ名録音揃いではありますが、ことクリアさにかけては本作がNo.1。輝くような光のサウンド、どうぞ存分にご堪能ください。
★「2025年7月2日:なんばHatch」公演の極上オーディエンス録音。お馴染み“西日本最強テーパー”氏による最新作で、猛烈にタイト&ダイレクト。骨太な芯がクリスタル・クリアに透き通った空間を貫き、耳元にグイグイと迫る。まるでリハーサル・スタジオに同席しているかのような超タイト感で、『眩惑のブロードウェイ』ダイジェストを軸とした最新来日をフル体験できます。
Disc:1 (79:58)
Set 1: Solo songs
1. People of the Smoke
2. Circo Inferno
3. These Passing Clouds
4. The Devil's Cathedral
5. Band Introductions
6. Every Day
7. A Tower Struck Down
8. Bass Solo
9. Camino Royale
10. Shadow of the Hierophant (With lead vocal by Amanda Lehmann)
Set 2: Lamb Selection and more
11. Intro
12. The Lamb Lies Down on Broadway
13. Fly on a Windshield
14. Broadway Melody of 1974
15. Hairless Heart
16. Carpet Crawlers
Disc:2 (72:42)
1. The Chamber of 32 Doors
2. Lilywhite Lilith
3. The Lamia
4. it
5. Supper's Ready
6. Firth of Fifth
7. Los Endos / Slogans / Los Endos
Steve Hackett - Guitars & Vocals
Roger King - Keyboards
Craig Blundell - Drums & Percussion
Rob Townsend - Saxophone, Flute, Keyboards
Jonas Reingold - Bass, Guitars
Nad Sylvan - Vocals
Amanda Lehmann - Guitar, Vocals
Amity 810