音は出ますが不具合があるため、完全な状態を望む方はご注意ください。
MESA/BOOGIE MARK2B 1982年製造(マジックで記載) Simul-Class No.9XXX 117V仕様 です。
過去にもMARK2Bの60Wを所有していましたが、それと比較するとかなり歪むため、理由を知りたくて色々と調べてみました。
入手時に前オーナーさんにお尋ねしましたが、貰い物のためわからないとのことでした。
どうやら本社による改造がなされ、この時期のサイマルクラスということで、非常にレアなものであることに間違いありません。
こちらのお品はMARK2Bですが、おそらく本社で MARK2B+ というMARK2C+に近い改造がなされたもののようです。あくまで個人的な推測です。
(米国の本社へ問い合わせればシリアルNo.で管理されていて詳細を教えてくれそうですが、Gibson傘下に入った現在、そのような対応をしてくれるのかは不明です。)
まず、MARK2B+についてネットの情報をご覧ください。
同じタイプの改造がなされたお品のようです。英語ですが、改造内容が書かれています。
https://reverb.com/item/83910849-mesa-boogie-mark-iib-loop-mooded-and-serviced-by-mike-b
本機のトランスはこちらと同型番です。(トランスだけが約10万円で売却されていました)
https://reverb.com/item/55449800-original-mesa-boogie-mark-iib-iic-iic-power-transformer-60-100w-simul-class-usa-woodward-schumacher-100-162318-eia-606
こちらの動画は同様の改造がなされた60Wモデルです。
ノイジーだという相談から回路を調べたり、まさかの改造に苦労をしています。
23:50辺りからサウンドが確認できます。確かこんなサウンドだったと記憶しております。
https://www.youtube.com/watch?v=EVPca1u3WYY
その他、海外の掲示板の情報では、改造の際にコンデンサ類を交換するようですが、本機の大きなコンデンサは色褪せた水色でオリジナルのままのように見えます。まだ交換の必要がない若い時期にこの改造がされたのかもしれません。
各サイトの情報から、私はMARK2B+という改造を以下の3点だと認識しています。
1.カスケード接続とかいう方法によって、より歪むようにした。
2.センドリターンの位置を移動し、ループの問題点を修正した。
3.背面のDIRECTジャックの穴を塞ぎ、DIRECT LEVELを「POST FX LVL」という
「最終MASTER VOLUME」のようにした。これにより最終的な出音の量を調整できるようにした。
確かに、歪ませるとどうしても音量が上がるので、自宅使用に非常に便利です(でした)。
私は家庭用の100Vで使用していますが、以前はクリーンも歪みも絶品でした。(一応クリーンチャンネルは現時点でも使えます。)
MARK2C+を入手した時より感動があり、個人的には本アンプの歪の方が好みに感じました(嘘偽りのない個人の真面目な感想です)。
現在のアンプの状態について(100V環境でのテストです。117Vでは異なるかもしれません)
久しぶりに音を出してみたところ、ブーンという音だけしかしませんでした。
真空管を確認したところ、V5が点灯していないため、別のアンプから取り外した管と交換したところ、音が出ました。
音は出ましたが、何か怖いのでパワー管4本を守るために外し、替わりにテスト用のパワー管(まだ使えるため予備としてストックしている古いもの)を外側(CLASS A側)2本のみでテストを続けました(赤熱、ヒューズ切断なし)。
商品説明の写真もテスト用パワー管を挿した状態で撮影しております。
すると、クリーンチャンネルは問題無いのですが、ドライブチャンネル
に切り替えると、ゴソゴソというノイズが出たり、目盛を上げて行ってもあまり歪みが増えなくなったように感じます。
これもドライブに影響するにプリ管を交換すると直るのかもしれませんが不明です。クリーンチャンネルに戻すとこのノイズは消えますので、ドライブ回路に原因があるような気がします。
他の問題点としては、
・リバーブの効きがかなり弱いです。揺らすとあの「ガシャーン」音はしますので、リバーブパンを交換するともう少し効きがよくなるように思います(保証はできませんが)。
・SEND/RETURNにデジタルリバーブをつないだのですが、音の変化が確認できませんでした。
なぜかギターを直接RETURN挿し、SEND挿ししてみたところ、共に音が出ました。RETURNの方が音量は大きいです。
パーツが劣化したからといってこのような現象は起こらないと思うのですが?
メーカーの繋ぎ間違いでしょうか? 自分にはわかりません。
なお、どちらに挿しても「最終MASTER VOLUME」とGEQが効きます。
以上のようなアンプですが、海外では「Poorman's Mark2C+(庶民のMark2C+)」と言われるアンプです。
ただし、40年以上が経過したアンプにつき、やはりコンデンサなど劣化したパーツ類の交換時期が来ているのだと思います。全体的に点検してもらってください。
電解コンデンサが膨らんだり液漏れしているようには見えませんが、何か特有の匂いがします。焦げ臭くはありません。例え難いですが、若干酸っぱいというかトイレっぽいというか・・・
以前よりも匂いが強くなっているように感じますので、ハッキリと蒸発が始まっているのかもしれません。
40年前の電化製品ですから、明日現状を維持しているのかもわかりません。
ただ、間違いなく以前は、良い音がするアンプでした。
なお、入手後一切回路的な改造はしておりません。そんな知識も技術もございません。
ということは、案外簡単に真空管やパーツ交換程度で生き返る可能性もありますし、何か重大な問題を抱えている可能性もあります。
高額出品の割りに一切の保証も責任も持てませんので、ご理解のある方のみ入札なさってください。
過去の実績を鑑みるに、トランスなどのパーツを合計したら余裕で元が取れる金額になるかもしれません。
※スピーカーとキャビネットはオリジナルではありません。満身創痍とでも申しましょうか、割れや傷多数のため、別のSUS4搭載のものにシャーシを乗せ換えました。この時期はモデルが異なっても同じシャーシですから、ネジ穴までジャストサイズでした。
フロントのネットも外観も比較的キレイなため、逆に40年もののMARKの貫禄が薄れております。
外観も回路もオリジナルに拘る方は入札をお控えください。
出品物:本体、抜いたパワー管4本、プリ管のカバー、裏側の板
※テスト用パワー管2本、キャスター付きの台は付属しません。
重量が30Kg近くありますので、重量ゆうパックの着払いでお送りします。
動かしやすいように取っ手を出して梱包します。
また、横浜駅近辺の拙宅までお車でお越しいただければ、手渡し商品有可能只能自取,自取費用相當高,請查看頁面確認も可能(大歓迎)です。
返品不可。要メンテナンス品。
完全にノークレームノーリターンでお願いします。