盤共に非常に状態の良い中古でございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは通受け含め豪華名手揃い。
Stephen Bishop(Vo、G、Harp、Sitar)、御存知!Phil Collins(Ds、Vo、Genesis、ex-Brand X)、
Michael Ommatian(Key、Vo、Drum Programming、ex-Whitehorse)、御馴染みEric Clapton(G、ex-Cream、Brind Faith、Derek & the Dominos他)、
Steve Lukather(Toto、ex-Los Lobotomys)/Dan Huff/Michael Landau(ex-Maxus)/Dean Parks(ex-Steely Dan)/Michael Thompson他(G)、
Jeff Jacobs(後にForeigner)Pete Wingfield/Adrian Lee(Key)、
Mo Foster(ex-Affinity、Jeff Beck、MSG セッション、RMS他)/Nathan East(Fourplay、Larsen/Feiton Band他)/Joe Chemay(B)、
御存知!Sting(B、Vo、ex-The Police)、John Keane(Ds)他となります。
かのMichael Ommatian(全盛期Christopher Cross等を手掛ける)、Phil Collins/Hugh Padhamの”Gate Reverb”コンビ、
更にはそこにかのGus Dudgeon(全盛期Elton Johnを手掛ける)を加えたトリオ、
加えてMichael Ommatian/Phil Collins/Nick Launayのトリオというプロデューサー・チームによる豪華な制作となります。
かの(日本で言う)A.O.R.系の大傑作二作、1st「Careless」、2nd「Bish」を制作するものの、3rd「Red Cab to Manhattan」がセールス不振。
契約解除となりサントラ楽曲提供等と活動を移行したStephen Bishop。
その楽曲提供が功を奏し、隠れ名盤と称される4th「Sleeping with Girls」を制作するもののリリースはアジア圏の一部のみリリースの憂き目に。
されど今作ではメジャーのAtranticとの契約・制作となったものでございます。
(サントラ楽曲絡みのヒットで関わったPhil Collinsの尽力でしょうか?)
Stephen Bishopはどちらかと言えばS & SW系の音楽性で儚げな抒情的なメロディを巧みに操るミュージシャンではございますが、
ここでは(A.O.R.系でございますが)ロック色を強めた感のある音楽性を指向した感がございます。
それぞれのプロデューサー・チームが(音造りを含め)八十年代を非常に代表する事もあり非常に洗練されたディジタル感の強いものでございますが、
メロディ重視は以前同様。
但し、八十年代系のHR系的な楽曲をも含む事がミソ。非常に垢抜けた作風となっており、メロディ感覚も明るいものでございます。
それに伴いヴォーカル・スタイルもそれに合わせた感がございますが、(作風共に)「挑戦」が作品の鍵となる模様で結構意欲的なものが聴かれます。
参加ミュージシャンが目を惹きますが、その豪華さで売るものでは無い事がミソ。
それぞれの音楽個性を巧みに生かしたもので、楽曲の良さを軸にそれらを生かしたプロデューサー・チームの貢献の感がございます。
但し、Michael Ommatianのプロデュースがプログラミング等のスタジオ技術に頼り気味。
(メロディアス重視は良いものの)かのChristopher Crossの賛否両論に分かれた3rdの二の轍を踏む感がございます。
正直、1st/2nd制作時のChristopher Crossの人力演奏を巧みに生かしたものであったならば...................という感がございます。
”Gate Reverb”で一世を風靡したPhil Collins/Hugh Padhamでございますが、
ここでは”Gate Reverb”開発時(Peter Gabriel”Ⅲ”制作時)のコンビによるプロデュースという希少な組み合わせ。
また(作品全般に言えますが)、British Jazz/Rock系名手Mo Foster起用等という豪華とは言えど音楽通を唸らせるミュージシャン起用が
興味深いものでございます.......................................
残念ながら時代はグランジ/オルタナ台頭という音楽の変革期。
これ程の名作を制作すれど(八十年代特有の音造りが仇になったのでしょうか?)シーンに興味は無く、
この一作で契約は解除の憂き目に遭う事となります..................................................................................
この機会に是非。
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