注意事項
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種別 刀
長さ二尺三寸 反り七分五厘
元幅2.98cm 元重ね0.82cm 先幅1.96cm 先重ね0.52cm 刀身重量695g
計測に際し誤差はお許し下さい。
兼光は景光に続く長船鍛冶の嫡流です。彼は鎌倉時代末期の
元亨から南北朝時代中期の貞治頃まで活躍しました。また
相州正宗の高弟いわゆる正宗十哲の一人に名が挙げられて
います。備前伝に相州伝を取り入れて長船に新作風を確立し
ました。切れ味も優れており最上大業物に選出されています。
鎬造、庵棟、身幅広く、元先の幅差がやや開き、重ね厚く、
反り高くつき、切先は中切先となっています。上品でありながらも
如何にも南北朝時代という豪壮な姿を示していると思います。
板目肌がよくつみ地沸が微塵につき、地景が細かに入り、映りが立った
長船上位物らしい良い鍛えであると思います。
刃文は互の目に片落ち互の目、丁子、のたれなどを交えて、足や葉が
よく入り、匂深く、小沸がついて、金筋や砂流しがかかっています。
帽子は乱れ込んで先が尖りごころとなって返っています。表裏に
棒樋があります。茎はうぶ茎で在銘裏年紀入りという最高の保存状態の
太刀です。祐筆あるいは腰物・納戸係が書き記したと思われる鞘書が
あります。文恭院(十一代将軍徳川家斉)の所持刀であり、代金二百枚で
二函十五と番号があります。将軍家では箱(函)に刀剣を納めて管理して
いたと伝わるので二番目の箱の十五番という意味になるかと思います。
昭和の大鑑定家であった佐藤寒山の鞘書があり、将軍家斉の腰物之一と
分かりやすく書き入れています。本阿弥家16代目当主光久の折紙が付属して
います。鞘書に記されている二百枚はこの折紙の代付であると思います。
千切れている41、申請者等と読める札は日刀保審査のものとお聞きしております。
東京都昭和26年の大名登録品です。宝刀評せる一振りであると思います。
ヤマト運輸にて東京発となります。160サイズでの発送を予定しています。
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