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20240511 - 1899年発行 スペイン領マリアナ諸島 3c切手(スペイン領フィリピン切手アルフォンソ8世切手に加刷)使用済
17世紀来スペインの植民地となっていたマリアナ諸島(グアム島・サイパン島・ロタ島・テニアン島など)ですが、郵便に関しては1870年代に郵便局が開設され、おなじくスペイン領であったフィリピン切手がそのまま使用されました
郵便取扱量が極端に少なかったため、フィリピン無加刷切手の使用例はすべて大珍品と言われているようです
1898年、米西戦争によりフィリピン本土はアメリカ軍の手に落ち、一方グアムを除くマリアナ諸島はドイツに売却されることが決まります(グアム島はアメリカ軍が占領してその後も領有)
フィリピンにおけるスペイン郵政が消滅後、マリアナ諸島がドイツに正式売却されるまでのごく短期間のつなぎとして、この「MARIANAS ESPANOLAS」加刷切手がサイパン島で現地製造され使用されることとなりました
本品は6額面発行されたうちの1種(3c)で発行枚種は500枚(ほかの額面もほぼ同様の発行枚数)
これらの切手が郵便使用で島外(マニラ向け)に差し出されたのは一回きりで、カバーでの使用例には例外なくアメリカ軍軍事郵便印(1899年12月11日)が到着印あるいは中継印として押されています
発行枚数も少なく希少な切手ではありますが、郵趣的使用もあったためかときどき海外オークションで出品されています
マリアナ諸島の郵便通史上、このスペイン領加刷切手は欠かせないアイテムかと思います
SC #2
*参考カタログ評価額:Scott US$165
*加刷は逆加刷になっていますが、評価額は特にかわらないようです
*状態の良い美品です
当時サイパン局で使用された真正の消印が押されています
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