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露MELODIYA D5158-63(3LP) メリク=パシャーエフ指揮、ボリショイ劇場管、ネレップ(t)、スモレンスカヤ(s)、リシツィアン(br)他。チャイコフスキー『スペードの女王』(3LP)。リガ・第二版。
・ゲルマン…ネレップ(t)
・リーザ…スモレンスカヤ(s)
・ポリーナ…ボリセンコ(ms)
・エレツキー公爵…リシツィアン(br)
・伯爵夫人…ヴェルビツカヤ(ms)
・トムスキー伯爵ー…A.イワノフ(br)
この曲の代表的な名演です。メリク=パシャーエフは1905年生まれの名手。全ソ指揮者コンクールでムラヴィンスキーに次いで二位になりました。ゴロワノフの後ボリショイ劇場管の音楽監督となりました。この『スペードの女王』のゲルマンを演じるのは、今や密告者としての汚名を着せられてしまったネレップ。スターリンの夜を生き抜くためには人々は色々なことをしました。本当のところは資料に当たっていないので不明ですが、どうも事実のようで、なんというか、まさにぴったりの配役です。ゲルマンの成功への執念、最初はリーザへの愛情だったものが、その暴風のまま愛の対象を通り過ぎて破滅へ向かってゆくまでの常軌を逸した勢い。人間の暗く脂に滲んだ部分を躊躇いなくさらすような歌唱はネレップにしかできないでしょう。後半の伯爵夫人の幽霊のあたりなんて幻想が深まってなにがなんだか、クラクラしてきました。こういった場面でオーケストラがまさに異様な響きを出していて、流石はボリショイ劇場管だと唸らされました。『スペードの女王』はネレップの異常性が際立っているのですが、美しいアリアとかはむしろ他の配役にあります。有名な「貴女を愛しています」を歌うのはリシツィアン、思いが込められた素晴らしい歌唱です。伯爵夫人を演じるヴェルビツカヤも古き名歌手で、これがまた落ち着いた深みを感じさせて素晴らしいアリアを歌っています。リーザを演じているスモレンスカヤはメゾよりの深い声を持つ名歌手で、「ああ、悲しみで疲れ切ってしまった」のアリアを噛みしめるように歌っています。見事、ですがネレップには届かない。最後、賭けに負けて伯爵夫人の幽霊が復讐を遂げた後、ゲルマンの懺悔のセリフがありますが、これがなんとも心に響かずに救いがない。反省して良かった、という風にきれいに収まらない感じが出ていて、一層リアルです。善きものへと向かう力と同じか或いはそれ以上に、悪しきものへと向かう力もあり続ける。こんな存在感を付与できるのはやはりネレップだけでしょう。ネレップはこの録音の数年後の1956年に亡くなりますが、最後の録音はなんだったのでしょう。もしこれだとしたら、数奇です。
盤質:盤面溝とも良い状態。ほとんど美品。
ジャケ:いいデザインのBOX。冊子付き。きわめて良好。
【盤質評価】全面視聴してから出品しています。区分は以下のものを採用しておりますが、必要に応じて詳しく説明するようにしています。
美品(M):新品並みの状態。
ほとんど美品(NM):極浅い擦れや軽微な傷。
きわめて良好(EX):年相応の擦れや浅傷。ひどいものはなし。
良好(VG):擦れや傷などが目立つ。*音溝が活きてなければ出しません。
■丁寧に梱包して送ります。またトラブルなどには誠実に対処いたしますのでよろしくお願いいたします。
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