google & Excite翻譯僅供參考,詳細問題說明請使用商品問與答
2001年刊
経年相応
※ロラックが本国イギリスではミステリの女王クリスティーと並び称されるほどに高く評価されていながらも、長い間ほとんど邦訳の機会に恵まれてこなかったのは、我が国のミステリ出版界の怠慢もしくは読者自体のレベルの低さの現れに他ならないと識者間では嘆かれていたものですが、当『ROM 113号』の効果も間違いなくあったと見え、この後にロラックの代表作クラスの邦訳が徐々に進み、『悪魔と警視庁』ほか6作が新たに日本語で読めるようになったのは欣快の至りであります。
しかしながら2019年刊の『殺されたのは誰だ』を最後に、またしても邦訳が途絶えているのは残念の極みというほかありません。
例えば本誌113号で紹介されている『Ask a Policeman』など、どうにか邦訳されないものかと思えるほどに面白そうな筋書ですのに…。
※後半にはROM会員アンケート回答を一挙掲載しているのが圧巻です。
「なぜミステリを読むのか?」、「忘れられない1冊は?」、「現代ミステリが面白くないと思う人に問いますが、なぜそう思うのか?」といった核心を突く質問の連続で、非常に読み応えがあります。
中には、己へのブーメランとなりかねない「翻訳ミステリの巻末解説について思うところを」という質問に、自ら解説書きもしているS氏が真摯に回答していたりもして、いたく興味を引かれます。
※レア同人誌『ある中毒患者の告白~ミステリ中毒編~』の元テキストとなっているM.K.氏による未訳ミステリ・レビュー20篇分が掲載されています。
※『ROM』リバイバル号として刊行された『Re-ClaM 9号』の巻頭の言葉にあるように、「当時のROM会員間でのみ流通され、通販もなかった」ために外部の人間には入手手段がほぼ皆無であったことから、今や伝説と化している同人誌が、この『ROM(Revisit Old Mysteries)』です。 >