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有田焼の窯元において、絵付全てにおいて最も素晴らしいと感じる貴祥窯の盛期鍋島 鍋島様式 唐花文皿を出品します。 サイズは写真をご確認ください。 貴祥窯は、初期伊万里、延宝、元禄の古伊万里様式、献上手の鍋島様式といった名品や作品を独自の釉薬、呉須の研究開発に加え、筆捌きや技法においてもを努力研鑽した江戸期職人同等の技術を持った窯です。 鍋島焼について簡単に説明します。 1600年、有田焼がまだ普及していない江戸初期、佐賀藩鍋島家は関ヶ原の戦いにて将軍徳川家に破れました。合戦に敗北した鍋島家は赦され、以後、将軍家との関係修復に苦慮した鍋島家は献上品として中国磁器を献上していました。しかし、1644年に中国で内乱が起こり磁器の入手ができなくなりました。中国磁器入手が困難になった鍋島家は、有田の藩窯に特別な鍋島焼を開発させ、1651年将軍家光の内覧の後、鍋島焼を献上品の品物にしたことが始まりです。 大名にとって「献上」とは天皇や将軍を対象にしていますが、大名の存亡は将軍家が握っていたはずなので将軍家への献上が主になっていたと思われます。当時、大名の妻子等は江戸への居住が義務付けられており、大名のみ1年おきに国へ帰る事が許されています。参勤交代で大名の経費、経済力を削ぎ、妻子等を実質的に人質にしたことは、大名が将軍家に対し反乱を起こさせないためであり将軍が大名とは別格であること思い知らせるためでした。 大名から将軍への献上には3つの献上がありますが、その1つである「例年献上」は国元の産物を献上する制度です。そこに献上されていたものが鍋島焼です。陶磁易碎品限空運,非易碎品可使用海運。 器を献上品としていた大名は6家に過ぎませんが、磁器においては佐賀藩鍋島家と平戸藩松浦家のみです。300諸侯の全国の大名の中でも、限られた大名のみが将軍家が必要とする焼物を義務的に献上していました。 如何に希少で高価な品物かがわかります。 本作品はその鍋島焼を限りなく再現したものです。今の鍋島にこれほどのものを制作出来る窯はありません。貴祥窯だからこそ品のある再現が可能だったと言えます。 唐花文の配置や白抜き技法、櫛目高台、裏面三方にある七宝玉のルール化された配置も本物の鍋島を多く見てきた末に再現出来たものです。 希少があり、逸品です。 よろしくお願い致します。 ※説明文タイトルのコピー出品は控えください。 >