★商品説明★ | 佐藤雅美著 「町医北村宋哲(全4巻・完結)」 角川文庫 「町医北村宋哲」 平成20年 12月 文庫初版 「やる気のない刺客 町医北村宋哲」 平成22年 12月 文庫初版 「口は禍いの門 町医北村宋哲」 平成23年 12月 文庫初版 「男嫌いの姉と妹 町医北村宋哲」 平成24年 12月 文庫初版 定価 各巻 590円+税 350頁~379頁 |
★著者略歴★ | 1941年、兵庫県生まれ。早大法学部卒。週刊誌記者として会社勤務を経て、’68年からフリー。’85年「大君の通貨」で第4回新田次郎賞。’94「恵比寿屋喜兵衛手控え」第110回直木賞。 |
★作品内容★ | <1> 奥医師の息子であったが、妾腹であったため、父の死後兄から冷たく扱われ、無頼の世界に実を置いたこともあるが、人を斬った後の長い逃亡生活の末、再び江戸に戻り町医者を開く。腕は確かで、裏の顔役にも一目置かれる宋哲にはいつも厄介ごとが持ち込まれる。裏の世界とは手を切りたい宋哲だが、人助けのために顔役に意見することもある。資料を読ませ、時代考証については脚本家時代からうるさかった著者が、町医者を主人公に新たなシリーズを開く。明治時代までは漢方がリードしていた内科医学の知識をちりばめながら、様々な医者のエピソードを交える連作短編。「欠落ち女みつの錯」「小塚原の蝉時雨」「お向かいさんの鬼瓦」「ひょっとこの亀」「跡をゆるりと尋ね三省」「奥医師村田宕庵の逆襲」「縫物嫌い」「泡と消えた巨万の富」。 <2> 元渡世人ながら、江戸で町医者を開業して11年。その気さくさと腕のよさから近隣の評判はいい。何かと相談事を持ち込まれることもある。そして、かつてその稼業にいたこともあり、その筋の顔役も尋ねてくる。今ではその筋にかかわる事は無いが、地方で出会った弟分や、江戸に戻るに当たって、かかわりを持った者達が訪れれば、知らぬ顔もできない。江戸のやくざの世界をリアルに描きながら、庶民の医者として生活する宋哲の日常が面白い。「おもん婆さんの頼みごと」「十一年前の男」「手にしそこなった軍資金千両」「修験竜歓院の招待」「やる気のない刺客」「縄張り争いの潮目」「死んだ振り黒門の逆襲」「明暗さまざまだった良順の一言」。 <3> 腕のいい町医者の宋哲、いろいろな相談事も受ける。そんな連作ながら、背景にかつて棲んでいたやくざの世界の縄張り争いが配され、どちらが主な展開なのだろうか。とにかく、どちらも面白い。「町医田川吶庵の失言」腕はよかったのだが、ある大店でしくじってしまい、干された医者。その代わりにと、宋鉄を尋ねてきたのは娘の治療。でもそれは草津の湯でも治されぬ病。「獄門を危うく逃れた男と女」金貸しの男が死に、雇い人が、養子と妾が毒殺したのに違いないと訴えた。もし本当なら獄門。「竜次が涙した千人力の助っ人」品川で死んだ旅人の依頼で、昔の世界の男に金を届けることになった宋哲。「補中益気湯」上役のいじめで、気鬱になっていた御家人。いくら薬を処方しても効き目は現れない。ところがひょんなことから。「戦慄させた政吉の一言」宋哲が住むところを縄張りに持つ親分が殺された。跡目争いが起こるが、なるべくしてなった跡目は、行動派の政吉だった。「口は禍の門」町内に進出してきた蘭学医は、宋哲等にも攻撃的だったのだが、突如姿を消す。「町医者雨森春風のぼやき」またしても気鬱の病の患者。知り合いの明るい医者に任せるが。彼にも、恋の病は治せない。「桑原浩之進思いやりの比翼塚」人格者と知られる男の義理の妹が行方不明に。妹のほうから見れば人格者なんて嘘っぱちと思える。舞台背景にやくざの縄張り争いがあるのでそれが面白く、その上で、物語が構成されている。 <4> 全4巻完結。やくざの世界と吹っ切れない宋哲。同じく、しがらみからやくざの世界に引っ張り込まれた浪人・長井半九郎。伊達藩藩医の息子ながら、惚れた女のために家財を売り、浪人した。女は病死したが、その気風を買われ、跡目を継がないかと言われる。江戸の街は、一触触発の状態だが、もしことを起こせば、将軍肝いりの元すべてが潰される。半四郎は、頼まれて宗哲に仲人を頼む。その貫禄が有るのは宗哲しかないと思ったのだが、半四郎がその度胸と智恵もあったようだ。様々な、事件もあるが、結局うまく収まることになる。 |
状 態 |
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宅配名 | 条件・サイズ | 料金 | 注意点 |
クリックポスト(JP) | 厚さ3センチ。厚さを超えなければ割安。 | A4サイズまで、一律185円。同サイズ文庫4冊まで同梱可。 | 補償無し。 |
ゆうメール(冊子小包) | 重さによって料金が変更 | 1㎏まで450円、2kgまで560円、3kgまで710円。 | 縦横高さ合計70cm、3㎏まで。補償無し。 |
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商品名稱 : | 佐藤雅美★町医北村宋哲(全4巻・完結)★ 角川文庫 |
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